私たちの想い
代表者メッセージ 【代表取締役 岩川 芳明】
私は、大工職人である。
人生で一番高い買い物となる“家”に対する世の中の趨勢に我慢ならないことがある。それは、右を見ても、左を見ても同じような家ばかりが建築されている。
そう、全く個性がないのだ。これは、お客様の問題ではない。私たち供給サイドが、「資材コストが高騰している」「なによりも安全が第一」「昔のように腕の良い職人がいない」など言い訳材料を並べて、プロ意識の高い仕事ができていないことに最大の要因があるではないだろうか?
お客様にとって家とは、唯一無二の存在であり、思いを表現したものであるべきではないだろうか?「お金やモノはどこにでも持っていけるが、愛する我が家はどこにも持っていけない。だから引っ越しなんて考えられない」。お客様にそんな風に言っていただける家を建てることが私どもの使命であると考えております。
私にはもうひとつやるべきことがある。それは、この手で優秀な大工職人をたくさん育てていくことである。木の温かみ、優しさを伝えることができるか否かは、大工の腕に掛かっているといっても過言ではない。パッケージ化された家づくりの工程をいくら経験しても本物に大工にはなれません。お客様の要望を親身になって聞き、それを実現するためにどうすれば良いのかを考え抜き、さらに木を愛する職人を育てたい。それがお客様の孫の世代まで愛される宝物=家を提供することにつながると私は信じています。
木を愛する仲間たち
株式会社山切材木店(奈良市)
代表取締役社長 山切 能弘 (ヤマギリ タカヒロ)
当社は、創業から55年続く材木店。お客様に良質な材木とは何かを知って頂き、人・環境に優しい丈夫で安心な家作りを目指して、材木を販売しております。最大で12mまで対応できる製材機を用いて丸太から原木を挽けることも大きな特徴で、様々なニーズにお応えできる体制づくりを心掛けております。
木の良さは、なんといってもやはり匂いの良さにつきます。ヒノキの家あれば、建築後10年経ってもまだいい香りが残っているものです。それに肌触りも温かみがある木には、気分を和やかにし、気持ちを落ち着かせるなど健康に良いことも見直されてきています。快適な生活を送る様々な価値をもたらす“木”ですが、近年、木材価格は下落を続けており、山で伐採した木をヘリコプターで運んで市場に出しても手間賃ぐらい出れば良い方。もう少し材木の値打ちをわかって欲しいというのが、木を扱う我々の切なる思いです。
岩川工務店の印象は、良い意味でなんでも仕事を取ってくる、情熱を感じる会社です。また、生粋の大工職人であった先代は昔からの伝統を守り、一方で現社長(息子)は新しいことにどんどんチャレンジしていくというそれぞれの役割がとてもうまく機能しているように見受けられます。お客様に最大の価値を提供できるように、両社がともに切磋琢磨しながら発展していける協力体制を構築していければと考えています。